海外の不動産を取り扱う会社の代理店をしています。日本の不動産代理店と同じで、取り扱う物件の管理やお客様対応、支払いのサポートなどを主な業務としています。
また、現地調査という名目で海外出張もありますが、私自身は事務職なので、基本的には海外出張はありません。
企業としましても、現状を考慮し、海外出張は控えるようにし、現地にいるスタッフとはLINEやSkypeなどを利用してテレビ会議を行なっています。
海外の物件を取り扱っているので、為替レートなどの変動が大きい現状では対応や雑務が増えていますが、基本的にはネットを通じてお客様や海外のスタッフと連携を取ることで、テレワークを実現しています。
書類や契約書は、時間がかかってしまいますが、郵送を推奨しているので、顔と顔を合わせての業務はほぼほぼなくした状態で仕事をしています。
お客様にも来社していただく手間や時間をなくし、円滑にコミュニケーションを取れるよう、ネット上のコミュニティーを積極的に取り入れるようお願いし、現状を保つことができています。
ただ、海外においては、国によって対応や緊急度が異なるので、送金手続きやサポートがうまくできていない部分も生じてきています。
オフィス自体を封鎖している国もあるので、その点は不安があります。
今後どの程度の時間を有して収束していくか、だれにもわからない問題なので、問題は山づみですが、現状だけでは、テレワークで問題はないかと考えています。
テレワーク導入の流れとその後
弊社は海外の物件を取り扱っているので、周りの企業に比べ、今回の事態に対しては早い段階で過敏に受け取ることができていたと思います。
海外を通して行なう業務が多い業種ではあったので、元々ネットを通じて仕事ができる環境にはありました。
そのため、いずれは社内の全員がテレワークに移行できるよう、処理をしていきました。
代表が全員に通達をし、各自仕事を自宅に持ち帰れるような環境を整えるよう、指示が出ました。
現地調査へ向かう予定だった社員は、出張を取りやめ、現地スタッフとの連絡を密に取り、ブランクをなくせるよう心がけ、お客様を現地の物件に案内するツアーは全て中止、もしくは、延期の対応を行ないました。
お客様の中には不安が大きく、何度も問い合わせにこられる方もいましたが、Skypeなどのツールを通してお顔を見ながらお話をさせていただき、コミュニケーションを取っています。
しかし、契約書などの書類の受け渡しや郵便物の管理など、どうしても出社しなければできない事務業務もあるので、シフト制を取り入れることにしました。
社内に多くの社員が集まることをなくし、週に1回ずつ交代で出社する者を決め、感染リスクのある「3つの密」をなくすよう、心がけています。
そのため、出社することがあっても、社内にはひとりかふたりの社員のみで出勤しているので、感染リスクをできる範囲で最小限に抑えながら業務を行なうことができていると思います。
テレワーク導入後の社内の変化とメリット・デメリット
メリットとしては、通勤時の電車移動がなくなったことと就業時間の縛りがないのでイレギュラーに対する対応がしやすくなったことがあげられると思います。
人混みの中を歩くことも満員電車に乗ることもなくなったため、感染リスクが抑えられていると思います。
また、早朝の対応や深夜の対応が可能になったので、人によっては働き方の幅が広がり、自由な働き方、自分に合った働き方を見つけることができていると思います。
その反面、就業時間がしっかりとオンオフされないため、ずるずる仕事をしてしまうことがデメリットかもしれません。
実際に、コロナウイルスの影響による対応や雑務は増えているため、通常の業務では行わないようなフォローが必要になる場面がありました。
どの企業や国にとっても非常事態でイレギュラーなことなので、お互いに妥協し合い助け合うことはできていると思いますが、それでも不安や不満が出ているのが現状です。
気持ちに余裕が持てない状態で、ストレスを溜めながら仕事をしているため、疲れが出てきているなと感じることはあります。
テレワークの大変なところは、顔を合わせてフォローしたいところがうまくできないところです。
現状、ネットを通じてのやりとりがほとんどなので、対応の遅れや情報に翻弄されてしまっていることが多くあります。
きちんと理解し合うための連絡や情報の共有ができないので、いつもの倍以上言葉や対応に気を遣って仕事をしなければなりません。
子育てしながらテレワークを楽しむコツ!
自分の生活の中で、仕事とプライベートのオンオフをしっかりつくることが必要だと思います。
みんなそれぞれ不安や不満、ストレスを抱えながら生活をしていると思いますが、こんなときだからこそ、気持ちを軽くするために、休むときは休む、仕事をするときは仕事をする、とメリハリをつけることでバランスを保てるようになります。
私自身、子どもの幼稚園が休園措置をとったり、子どもが自宅にいる中でテレワークをしていると、子どもに対してもいつも以上にイライラしてしまうことが多くあり、自分で余裕がないなと感じる場面が多くありました。
子ども自身も遊べないストレスや有り余った体力をどのように発散すれば良いのかわかっていないと思います。
ここでお互いにイライラしては、家庭も崩壊してしまいます。
少しでもポジティブな気持ちを持てるように、おいしいご飯を食べたり、たくさん寝たりなど普段とは異なる気分転換になるものを見つけることが大切だと思います。
私の家では、初めてゲームを購入しました。
youtubeやゲームなどをする時間が増えてしまいますが、家の中で遊べるものがなければやってられません。
私自身もネット配信サービスの利用や映画鑑賞の時間を設けて、仕事と遊びの時間をしっかりつくるようにしています。
24時間という1日の時間は、自分自身の考え方ひとつで簡単に変えることができます。
余った時間は、自分のスキルアップに繋がるような資格の勉強などに使うようにしています。在宅の時間を無駄にしないよう、モチベーションを保っています。