私は、神奈川県の秦野市に住んでいる54歳の男性です。配偶者と二人の子どもがいます。年収については800万円程度です。
仕事は、大手電気メーカーに勤めていて、プロジェクター製造における画質設計や半導体設計、ソフトウエア設計をしています。
私の作業のほとんどは、パソコンを利用した業務ですが、ハイスペックのパソコンが必要です。
【 一日の流れ 】
- 会社のクラウドサーバーに接続
- プロジェクト開発メンバーにて朝のミーティング(1時間程度)
- 自宅のパソコンにて、各種設計作業(2時間程度)
- 昼食タイム
- パソコンでのデバッグ作業(2時間程度)
- パソコンでの設計した成果物に対する、各種仕様書の作成(2時間前後)
- プロジェクト開発メンバーでの成果報告会の実施(1時間前後)
- 作業終了
- 夕食
テレワーク導入までの流れ
テレワーク導入については、コロナウイルスに対する対策として実施することにしました。
これを実施する上では、いくつかの作業が必要でした。最初に実施したのが、テレワーク導入計画書の作成でした。
この計画書の中には、テレワークの導入理由やテレワーク導入を進める上でのスケジュールの作成。テレワーク対象者の選定などでした。
次には、テレワークを導入するにあたり、本当にテレワークで業務が置き換えられるか、車内の現状を把握する作業をしました。
この際には、テレワークの導入により、どんなメリットがあるのか、社員たちはしっかりとシステムを使いこなせそうか、業務を自宅で本当に作業できるのかなどを検討し、これらについても、報告書を記載して会社上層部に提出しました。
その次に実施したのが、社員に対するアナウンスです。テレワークを導入することを全社員に伝えました。それと同時にどの社員がテレワークの対象になるのかも周知させました。
同時に、どのようなツールを用いてテレワークをするのかもアナウンスしました。
なお、業務に通用するようなパソコンを個人的に保有していない社員もいたため、社員に対するテレワーク可能なパソコンを確保し、配布作業を実施しました。
その後、いよいよテレワークの実施です。最初の1週間はトライアル期間です。
各社員の家のインターネット回線がテレワークに耐えうるかなどの検証を行いました。
特に、テレビ会議システムができるかどうかをしっかり確認した上で、実際の運用となりました。
テレワークのために特別に用意した機材
テレワークを実現するにあたって、用意したものは以下の通りです。
1⃣ ノートパソコン:デル Vostro 15 3591
ノートパソコンについては、高速なCPUであるCore i5を搭載しているモデルを選びました。また、テレワークには欠かせない、Webカメラとマイク機能が搭載されているパソコンを選びました。
2⃣ Webカメラ:サンワサプライ FULL HD Webカメラ CMS-V37BK
社員によっては、既に自宅に保有しているパソコンを利用する人もいて、パソコンにカメラが搭載されていないこともあるので、上記のウェブカメラを配布しました。
3⃣ マイク:FIFINE コンデンサーマイク K669B
自宅のパソコンにマイクが搭載されていない社員に関しては、上記のマイクを配布しました。
テレワークのメリット
テレワークの最大のメリットは、導入目的にもなっている、新型コロナウイルス対策ができることです。濃厚接触を避けることが可能です。
また、通勤電車に乗る必要がなくなることもメリットです。
通勤時間という物理的に発生する時間を削減可能で、混雑した電車に乗る必要がないため、社員の体力を温存できます。特に、遠方から出社している社員の場合は、このメリットにて受けられる恩恵は高いです。
また、自宅に要介護者がいる場合は、介護と仕事の両立がしやすくなります。子育て中の女性については、育児と仕事との両立もしやすくなります。
テレワークの仕事では、決められた時間は、朝のミーティングと夕刻のミーティングだけなので、その他の時間割は、納期さえ守れば、自由に組めるため、家で行う介護や子育てなどと両立がさせやすいのです。
静かな環境で働けるのもメリットです。
とかく、会社のオフィスでは電話が鳴りっぱなしでうるさいこともあり業務に集中しにくい傾向ですが、自宅での業務の場合は静かな環境で働けるのが魅力です。誰かから、自分宛に電話がかかってきて作業が中断することも少ないです。
しかし、テレワークにはデメリットもあります。先に、テレワークは時間割が自由であることを述べましたが、逆にいうと時間管理を自分でしなければならないと心の負担になる人もいます。
仕事をしすぎて、深夜残業となってしまうこともあり、気がつくと労働基準法で定められた労働時間を上回ってしまうこともあります。
その他のデメリットは、仕事内容がパソコンを利用したものに限られてしまうことです。他には、運動不足に陥りやすいのもデメリットです。
今後、どう業界は変わっていくのか?
もともと、コロナウイルス対策で、日本政府からの要請を受けて始めたテレワークですが、このテレワークがうまくいくと、働き方改革ができます。
特に、育児や介護との両立がさせやすいですので、女性の社会進出もしやすいのではないでしょうか?
先にも紹介したように、テレワークを導入すると、煩わしい通勤時間もなくなりますので、その時間を有効活用することで、残業を減らしたり、プライベートタイムを充実させたりできます。
特に、プライベートタイムが充実するとその時間を趣味に当てることもでき、ストレスを溜めずに生活できます。
社員にとっては、テレワークを実施することで、進捗状況などを確認し合うミーティングの回数が増えて、通常の業務の時以上にコミュニケーションタイムが増えていますので、上司や同僚との信頼関係も向上することが期待できます。
現在は、コロナウイルスの影響で、テレワークを実施している企業は多いですが、現実的には半数以上の企業がテレワークを導入し切れていない現実があります。
そんな中、転職を考えている人にとっては、テレワークを実現できているかどうかが、企業の体質を見極める大きなポイントとなります。テレワークを実施している企業への転職を考えるのが得策といえるでしょう。
企業側のメリットとしては、これまで育児や介護のために会社を辞めざる終えなかった人を、引き止めることが用意となるので、大切な人材の流出を防げます。また、