医療業界の在宅テレワークの導入事例と裁量労働制の感想を大公開!

私は静岡県に在住している、30代前半の男性です。

 

家族構成は妻と子供の3人家族で、年収は600万円台後半になります。仕事としては医薬品の研究開発業務に携わっており、現在同じ職種で10年弱働き続けています

 

なお、労働形態としてはいわゆる定時制労働ではなく、裁量労働制で働いている研究員という肩書になります。

 

今回はそんな業界でのテレワークの事情についてお話しさせてください。

医療業界でのテレワークってどんな仕事?

 

私が携わっているのは、医薬品の研究開発業務に関するテレワークを紹介していきます。

 

もう少し具体的に説明しますと、新薬の種となるシード化合物について、少しずつ薬理作用を解明し、所望の作用を増強させていきます。

 

その中では動物を用いた動態試験を実施し、薬理作用を発揮するために十分な体内での化合物の安定性を獲得することも含まれますし、

 

それに加えて、ヒトへの投与を行う臨床試験に進める前段階として、in vitroの細胞実験や動物での安全性評価実験を通じ、毒性が十分に低く、安全性が担保されているかどうかの確認も実施していきます。

 

また、これまでに述べた数多くの薬理試験、安全性試験を実施するためには比較的大量の新薬の種の供給が必要になるのですが、

 

それを実現するためにも、大量合成法が確立されていない医薬品候補化合物の安価、かつ安全な大量合成法の確立の検討なども行っています。

 

テレワークでは実際の実験を行うことはありませんが、社内で実施した各種実験データを解析し、PDCAサイクルを迅速、かつ多回転させ、次なる実験計画や、試験計画の立案、あるいはあらたな創薬テーマの立案のための調査や資料作成といったことを行っています。

 

また、創薬研究は多くの部署や人の協力があってはじめて成り立つ業務ですので、テレワーク中でもオンラインの会議システム、電話会議などを通じて、上司や同僚と密にコミュニケーションを取り、研究計画を推進しています。

 

テレワーク導入までの流れとトラブルについて

もともとの議論の下地として、東京オリンピックに向けて、公共交通機関の混雑緩和などの意図を込め、テレワーク推進の議論が行われていました。

 

しかしながらその当時は、私たちが携わる業務に関してはデスクワークだけでなく、実地で行う必要がある実験業務が占める割合もかなり大きいものでしたので、なかなかテレワークの導入は難しいという風潮で長く議論されていました。

 

また、私たちの属する裁量労働で働くポジションと、定時労働で働くメンバー間とでは、明らかに前者はテレワーク向きの業務ではあるものの、

 

後者のメンバーはテレワークに持ち込める業務が無いため、同じ労働組合員間での不平等という観点から、労働組合側が問題視することが多く、なかなかテレワークの導入に踏み切ることができていませんでした。

 

(ただし、「在宅勤務=子育てしながらの勤務が可能な福祉制度」と混同している人が多かったため、いわゆる働き方改革と会社の福祉制度の議論が区分けできていなかった印象です)。

 

しかし、今回のコロナウイルスの大流行を受け、そもそも一か所に大人数を集めて業務を行うこと自体が、大きなリスクであるという認識が社内的にも強まってきました。

 

また、国内複数地域が感染拡大地域として認識されるようになったこと、社内的にも感染拡大の抑制に力を入れる必要があったという点、業務によっては十分にテレワークという働き方も合致しうるという議論を経て、現在の状況に落ち着いています。

 

テレワークを導入して感じるメリット・デメリット

テレワークに感じる最大のメリットは、やはり通勤時間がかからなくなる点だと思います。

 

特に非常に混雑する公共交通機関を使い、会社につく段階で疲弊しているような状態を避けられる点はかなり大きいと感じています。

 

また、最近はPC上の会議システム、電話会議システムなどもかなり発達してきているため、オンラインでのミーティングやディスカッションにも対応できる環境が整いつつあると思います(ネットワークの安定度にも依存しますが)。

 

一方、デメリットとしては情報セキュリティの観点があげられると思います。

 

家族とはいえ、社外の人間に社内情報が見えないよう配慮する必要がありますし、そもそもテレワークをするためにセキュリティの塊であるパソコンを社外に持ち出すこと自体が大きなリスクであると思います。

 

また、同時に社内サーバーにアクセスできない場合、必要な情報をダウンロードできないため、業務に支障が出ることがありました。

 

これ以外のデメリットとしては、小さな子供が自宅にいる状態だと、どうしても仕事に集中できない環境になりがちなのもデメリットかと思います。

 

また、業務に取り組む人の性格に依存する点としては、自宅で仕事に没頭できる人は超過労働になりがちな傾向があるということ、

 

逆に自宅では業務に集中できないタイプの人であれば、上司や同僚の目が届かない分、正直な話、いくらでも仕事の手を抜くことができてしまう点もあると感じています。

 

テレワークは新しい業務にチャレンジできるいい機会!

テレワークや在宅を楽しむコツとしては、普段の会社の環境とは異なる状態で仕事に取り組むことができる点かと思います。

 

また、混雑した公共交通機関を使った通勤に煩わされることもありませんので、普段より純粋に業務にかけられる時間や集中力、体力も充実するかと思います。

 

そういった意味で、余分に取れた時間を自己研鑽や普段は時間が足りなくて実行できていない業務に充てるというのは良いかと思います。

 

特に会社だと集中したいときにメールや電話での呼び出しがかかったりして、すぐに中断せざるを得なくなるという状況はありがちだと思うのですが、それらの阻害要因が排除できるというのはなかなかすぐれた環境なのではないかと思います。

 

こういう集中できる環境では、なかなか忙しいと出てこないアイデアを練ったりするのにも向いていると思います。

 

「周りがわずらわしくてなかなかアイデアをあたためられない!」と思っている方には絶好の働き方ではないでしょうか?

 

私自身の今後の働き方としては、会社での実験業務ももちろん大事にし、あらたな創薬に向けた発見や喜びを見逃さないようにする一方、

 

テレワークでの集中できる環境下で、これまでにない治療薬を創出するための新規薬理作用メカニズムのアイデア立案、文献調査、関係部署のディスカッションなどを通じ、

 

より良い成果の創出と、新薬の上市によって、様々な疾患に苦しんでおられる皆様に希望をもたらせる新薬を提供していきたいと思っています。

 

今こそ旧体質の働き方を改善して、週5日の通勤を変更するべきチャンスだと思います。


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